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H: 土曜日の午前中に参拝したんだけど、驚いた。参拝者の殆どが中国・韓国・欧米系の観光客の方々なんだもの。日本文化に興味を持ってくれる外国人の方々が増えるのは嬉しいけど、一方で日本人はどうしちゃったのかなって心配になりましたよ... 明治神宮ってそもそもどんな所かは知ってますよね。もしかして、東京の人は明治神宮は初詣に来る場所と思ってしまっているかもしれない。
R: でも、そうだとしたらメチャクチャもったいないっ。初詣の時は人だかりで足元も見れないくらいだけど、普段の明治神宮は、本当に広くて気持ちよくていい場所です。多分、平日の明治神宮に来たらその気持ちよさに病みつきになると思う。さて、質問です。11月3日の文化の日は、もともと何の日だったでしょうか?
H: 明治天皇の誕生日っすね。ちなみに「緑の日」は昭和天皇の誕生日。
R: この明治神宮はその明治天皇とその皇后を祀った神社です。つまり、渋谷で(というか東京で)一番大きな神社だけど、一番新しい神様を祀ってる神社(※東郷神社の方が新しい)ということです。そもそも神社で純粋に実在の人物を神様として祀っている例はそう多くない。八幡神は応神天皇と神功皇后だけどそれ以前の古代シャーマニズムの下地があると言われているから純粋に実在の人物とはいえないから、菅原道真の天神系、平将門の神田明神、徳川家康の東照宮系、が有名なくらいではないか? 勿論さっき見てきた東郷神社は明治神宮のパターンに最も近いよね。
こういう実在の人物の霊を祭ったものを「御霊(ごりょう)信仰」といいます。
H: 明治天皇はとても興味深い方で、東京の神霊のこともよく分かっていた、という話しも聞きますね。京都から遷都してきたときに、ちゃんと氷川神社とか御岳神社とか、武蔵野の地霊や大和朝廷の守護神にお参りに行っていたようだし...
★アクセス
- 渋谷区代々木神園町1−1
→JR原宿駅の明治神宮側の改札口を降りてすぐ。★建立時期
- 大正9年(1212年)
★祭 神
- 應神天皇(品陀和氣命 ホンダワケノミコト)
★末 社
- 明治天皇
- 昭憲皇太后