今年のさくらは何故か元気がない
さくらの色が年々白くなってゆく。
今年に至っては、その輝きすら感じなくなっていた。
さくらはただ呆然と気温が上がると咲く。
そこに「意思」が感じられなくなった。
数年前まではなにかわからない「意思」を確かに感じた。
だから、感動した。
さくらが白くなっていくのと関係あるのだろうか?
さくらが咲く。
もう満開だ。
人々の感動も薄れていく。
「もう咲いたのか?」
「早すぎるぞ。」
「準備もできていない」
様々な文句が叫ばれる。
さくらはそのことを感じ取っているのか?
微妙で、傷つきやすいそのこころよ。
さくら、さくら。
(by R)